測量士・測量士補の資格をとるには

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測量士・測量士補の資格をとるには

2020/04/12

測量士・測量士補の資格をとるには

 土地家屋調査士に関する記事が多かったのでたまには測量士に関することを。

 測量士・測量士補の資格をとるには、文部科学大臣の認定した大学、短期大学、又は高等専門学校において、測量に関する科目を修め、 当該大学等を卒業し、測量に関し実務経験を経たり、国土交通大臣の登録を受けた測量に関する専門の養成施設において必要な専門の知識及び技能を修得し、実務経験を積むといった方法もありますが、国土地理院が年1回行う国家試験に合格するのが一般的だと思います。私も測量士・測量士補とも国家試験で取得しました。

 この国家試験の合格率は、測量士補は35%前後、測量士は10%前後で推移しているようです。その年の問題の難易度がどんなものであれ、一定の点数をとれれば合格という方式を採用しているため、年による合格率のばらつきは大きめです。

 試験内容及び勉強ですが、測量士補については択一式で28問中18問(約65%)正解すれば合格となります。過去問5年分くらいを繰り返し解き、出題のパターンと計算問題の解き方、公式を覚えれば合格出来ると思います。測量士の試験はなかなか大変で、午前に択一式で25問中14問以上正解しないと足切りをされ、午後に記述式の試験を行い、1400点満点中910点(65%)以上で合格となっています。午後の記述式の問題は記憶量も多く、計算問題も多いため点数を積むのが結構しんどいです。ですので、午前の択一式でいかに点数を稼ぐか、ということが必要になってくると思います。測量士の勉強方法ですが、これも過去問5年分くらいを高い正答率で解けるようになっておくことに加え、過去問に無いドローンや3Dスキャナ等最新技術に関する問題が出ることもあるので、ある程度知識として仕入れておいた方がいいと思います。

 試験勉強のためのテキストですが、測量士補については書店で買うこともできますが、測量士については日本測量協会から科目別模範解答集を取り寄せるのが良いと思います。また、測量士試験対策WEBというサイトでも過去問とその解法について解説しています。解法が模範解答集と試験対策WEBで異なることもありますので、自分が扱いやすい解法を選ぶといいと思います。

 ちなみに測量士補の資格を持っていると、土地家屋調査士試験の午前の部が免除になります。また、今年は5月17日に試験が実施される予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で延期となっているようです。