法務局って何をするところ?

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法務局って何をするところ?

2021/02/15

法務局って何をするところ?

 今回もラジオで放送した内容を補足していきたいと思います。放送では「法務局」「登記所」どちらの呼び名も正しいという話をしましたが、法務局ではどんな業務を取り扱っているのでしょうか。

 

① 不動産登記

 不動産登記とは、土地や建物についてその現況や所有者等を登記記録に記載することです。表題部は我々土地家屋調査士が、権利部は司法書士がこれを代理申請していた  りします。

 

② 筆界特定

 筆界について当事者間に争いがあるような場合、法務局が筆界調査委員という専門家とともに、土地の実地調査や測量など様々な調査を行ったうえ、現地における土地の筆界位置を特定しています。筆界調査委員は土地家屋調査士が務めることもあります。

 

③ 商業・法人登記

 株式会社等を作る際、会社の名称や所在地、代表者の氏名等が登記されます。宗教法人やNPO法人等についても同様です。この代理申請は司法書士が行っています。

 

④ 戸籍・国籍事務

 戸籍は各市町村が取り扱っていますが、法務局がこれを監督するような形をとっています。

 また、帰化申請等の国籍に関する事務についても、法務局が申請・届出の窓口になっています。

 

⑤ 成年後見登記

 成年後見制度とは、精神上の問題によって判断能力が不十分となっている人を法律的に保護し、支えるための制度です。法務局では、家庭裁判所で選任された後見人等の法定後見人や契約による任意後見人等を登録し、公示に関する業務を行っています。

 

⑥ 供託

 供託という、ある目的のために法務局に金銭等を預ける事務を取り扱っています。供託については説明が難しいので次回の記事にしようかと思います。

 

⑦ 訟務

 法務局では、主に国の利害に関係する訴訟活動と行政機関からの法律意見照会に関する業務を取り扱っています。

 

⑧ 人権擁護

 法務局では人権相談に関する事務も取り扱っています。「みんなの人権110番」「子どもの人権110番」「女性の人権ホットライン」を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。