区分建物とは
2021/04/17
今回もラジオの内容を補足して行こうと思いますが、内容が難しく専門用語も多いため、数回に分けて解説してきたいと思います。
敷地権と区分建物の話をしましたが、まず区分建物とはどういったものか説明していこうと思います。
区分建物とは、一棟の建物の一部を独立して所有することのできる建物のことです。通常の建物は、1階部分をAさん、2階部分をBさんが所有するという登記はできませんが、区分建物についてはできることになります。区分建物の具体例としては、各戸毎に売りに出されているマンションがイメージしやすいかと思います。マンションの301号室を買ったら、301号室という区分した専有部分について所有権の登記がなされます。また、部屋までの通路・階段や集会所のように、居住者が皆で使用する部分は共有部分と呼ばれます。
大家さんがいて、各部屋を賃貸にしているようなケースであれば、その建物がどんなに大きなマンションであれ、所有者は一人となりますので普通建物ということになります。また、平家建であっても、棟割長屋のようにきちんと仕切ってあって、各長屋について売買するような形態であれば区分建物ということになります。また、テラスハウス(複数の建物が連続して繋がっている建物)も区分建物として登記することができます。
区分建物についても普通建物同様、区分建物として登記するための要件があります。まず、「構造上の独立性」。これは、各専有部分が壁や床、天井などで他の部分と区分されている必要があるということです。次に、「利用上の独立性」。これは。各専有部分が独立して利用できる状態である必要があるということです。
以上、区分建物について簡単にご紹介しましたが、実際に区分建物として登記する際には、様々な難しい判断を伴う場合があります。詳しくは、私たち土地家屋調査士におたずねください。
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